初雪の朝

明治庵ブログ2017年11月19日

 

 

 

 今日、初雪が降りました。河豚の水槽では、ひと月ほど前から尻尾を噛まれて、息も絶え絶えのチビ河豚がとうとう死にました。良く生きた!。良く頑張った!.可哀想だけど、自然の法則に任せるしかない、・・処理をしました。
小さい河豚は、大きい河豚につつかれます。尻尾を噛まれてちぎれても、なお懸命に泳いでいました。
生きる本能でしょう、餌も食べていました。そのけなげな姿に、何時もエールを送っていました。
頑張れよって。昨日の夜見たとき、最後には、尻びれまで肉がめくれあがって、骨が露出していました。右目もつつかれて、えぐれていました。
それでもなお、水の流れに逆らいながら一生懸命泳いでいました。
同じ水槽で育った仲間なのに、一瞬そこまでするかーー?と思いましたが、それは全て、私の責任である事を悟りました。

ストレスを与えないように育てるのが、私の仕事です。
謀らずも、河豚たちにストレスを与えてしまった私のせいだと思うと、なんとも切ない気持ちになります。御免、気を付けます。
毎日、朝・昼・晩と餌を上げて、フィルターを掃除します。彼らに会うときは、何時も声をかけます。おはようさん・元気か?・腹減ったか?さぶくないか?とか特定の河豚にも声をかけます。
一番長く居て、一番大きい奴は、ドンと呼んでいます。チビ河豚の中にもドンが居ます。
他にも気になる奴が何匹か居ます。

だんだんと情が移ってきて、いとおしくなります。
今年の忘年会には、彼らに別れをしなくてはなりません。心を鬼にします。
おそらくは、牛・豚・鳥など畜産業の方たちも同じような気持ちなのだと思います。