命がけの仕事

明治庵ブログ2019年06月06日

長期滞在で、泊まって頂いているお客様の紹介をしたいと思います。

この方は、日本全国の水中に潜水士として潜って、作業をしておられる人です。震災前の福島の原発の作業にも携わったそうです。

どの作業も命がけで、ひとたび水中の入れば、オールラウンダーであり、スペシャリストでなければなりません。水中の全ての仕事は、自分でする以外ないからです。

しかも、ほかのだれ一人、知りえない隠れた仕事です。そして、不幸にして仲間が命を落としました。

彼は、この過酷な、されど世の中には知られない自分たちの仕事の存在意義を求めて、作業画を残すようになりました。

この作業画を見たとたん涙が出ました。一生懸命さが、俺は此処にいるぞー。という気持ちが伝わってきました。

この方たちに限らず、様々な世界で命を懸けて仕事をしている人たちは沢山いらっしゃると思います。

日頃私たちが、何の気なしに生活している背景には、私たちの想像もつかないような仕事をして、世の中を支えている人たちが居るという事を知って欲しいと思います。

そして、そんな職人さん達を応援している私たちの宿泊業もまた、誇りに思います。

世の中皆、間接的に支えあって成り立っています。大企業の偉い人でも、政治家であっても、そんなに威張らなくても皆、いろんな人が居て生活が成り立っています。

皆、それぞれの仕事の役割を認識して、自分の仕事に誇りを持って生き生きと生活してほしいと思います。

辛いことが有っても、もっと辛い思いをして、あるいは過酷な仕事をしている人が、沢山いると常々思っていれば、乗り越えられると思います。

今日は、自分自身に教訓として、とどめたいと思います。